BtoCからBtoBへの取り組みで、業務効率化を実践。株式会社ふくや

ふくやビルの前にて。左から、ふくやの長野様、木梨様、九州カードの久行。

企業名 株式会社ふくや
事業内容 味の明太子の製造・販売 各種食料品の卸・小売
従業員数 579名(正社員268名)※令和5年4月現在
URL https://www.fukuya.com/
利用目的
  • 経費の可視化

取材対応者

株式会社 ふくや 営業第一部 部長 木梨 善之様
株式会社 ふくや 営業第一部 マネージャー 長野 良輝様
九州カード株式会社 営業部 部長 古山 恒徳
九州カード株式会社 営業部 課長 久行 慶治

※本文中は敬称略とさせていただいています。
(取材日:2023年11月30日/聞き手:ジュークボックス 吉田 秀典)

1. 九州カード導入のきっかけ

ふくや様が九州カードの法人カードを導入されたのはいつのことですか?

ふくや 木梨:法人カードでいうと2〜3年前ですかね。それよりも九州カードさんとはクレジットカード加盟店としてのお付き合いの方がずっと長いですね。

ふくや 長野:まだ伝票の機械で決済する時代からなので、今から約30年以上も前くらいですかね。私も担当する前のことなので詳細は分かりかねますが、当時の世の中の流れというのもあってのことだったと思います。

それでは、数あるカード会社の中で九州カードを選ばれた明確な理由もわからないですよね?

ふくや 木梨:恐らくですが、西日本シティ銀行さんとの昔からのお付き合いの中で九州カードさんのサービスを導入させていただいたのだと思います。

加盟当初は数店での導入だったのか、それとも全店での導入だったのか、お分かりになりますか?

ふくや 長野:導入は全店一緒だったと思います。それから店舗が増えると同時に導入していき、現在は全32店舗で導入させていただいています。

2. サービスの移り変わりと、その効果

ふくや様とはクレジットカード加盟店として長くお付き合いをされているということですが、その中でサービスの移り変わりとかはありますか?

九州カード 久行:元々加盟店として導入いただいているのはリアル店舗でのお客様のクレジットカード決済が主流なのですが、販路拡大の為にネット通販の決済手段としても導入いただいています。

ふくや 木梨:そのお陰もあって、コロナ禍においては店頭の売上げがかなり落ち込んだのですが、ネット通販の方でなんとか売上をカバーすることが出来ました。

クレジットカード決済があることでの、想定外の効果とかはありますか?

ふくや 長野:そうですね、高額のお客様が増えているようには思いますね。あとはポイントが付くから現金ではなくクレジットでお支払いをするというお客様も多くいらっしゃいます。そういう意味では、お客様にとってもメリットがあると思います。

九州カード 久行:コロナ禍が明けてからは外国人観光客のお客様も増えていると思いますが、その方々のお支払い方法は基本的にクレジット決済が多いのではないですか?

ふくや 長野:天神地下街の店舗でいうと、まだ半分くらいは現金でお支払いされるお客様がいらっしゃいますが、これからは増えていくと感じています。

ふくや 木梨:弊社が展開しているスーパー「百旬館」でも外国人観光客の方が多く見えられていて、苺とかのフルーツを大量に箱買いしていかれる方もいらっしゃいます。もちろんクレジット決済で。

九州カード 古山:TVCMでもありますが、今の時代クレジット決済を導入していることがお店選びの条件になっていますよね。クレジット決済できなければその店を選ばないとか。

そういう意味では、ふくや様はクレジット決済の先駆け的な存在ということになりますね。

九州カード 古山:正に先駆け的な存在です。

3. クレジットカード決済の新たな取り組み

現在のリアル店舗やネット通販のお客様のクレジットカード決済はいわゆるBtoCのサービスということになりますが、それ以外にも取り組んでいることはありますか?

ふくや 木梨:弊社の食材営業課では事業者様とのBtoBのクレジットカード決済に取り組んでいます。

BtoBのクレジットカードカード決済の利点はどういうところですか?

ふくや 木梨:BtoBのサービスでの利点は、営業スタッフが現金集金に行かなくて済むということと現金を扱わなくてもよくなるという防犯上のリスク回避、あとは現金を持ち帰った後の事務処理がなくなるというところですね。つまりは、現金管理業務を削減することで業務の効率化が図れるという点です。

九州カード 久行:あとは、クレジットカード決済することで売上代金が確実に回収できる、未収リスクが回避できるというところです。なので、ふくや様の様な取り組みをされている企業様が徐々に増えてきています。

九州カードとして、加盟店様のサポートとかは何かされていますか?

九州カード 久行:昨今、ネット通販のところで問題となっているのがクレジットカードの不正利用で、セキュリティ対策として「EMV 3Dセキュア」のご提案をさせていただき、導入していただくことになっています。不正利用が行われた場合、加盟店様に売上が入ってこない可能性がある為、クレジットカード決済時の「本人認証」システムを導入することで、第三者の悪用リスクの回避や無用なトラブルの回避に繋がると思います。

九州カード 古山:全てのネット通販を行っている加盟店様でワンタイムパスワード等の動的な認証を取り入れる等のセキュリティ強化が義務化されることになっています。カードを利用するお客様側にとっては事前にメールアドレスを登録頂くなどの手間が少し増えるのですが、一度本人認証が為されると以降はスムーズかつ安全に取引できるようになります。また、お店を守るということにも繋がりますので、皆様にはそのご協力をいただいているという状況です。

ふくや 木梨:利用者の方ももちろんですが、我々事業者も守っていただけるということなのですね。

九州カード 古山:はい、安心して使っていただくということが一番ですので、今セキュリティ対策を業界としてしっかりと講じてゆくということです。それと、これから弊社がサポートとしてやっていかないといけないことは、加盟店様の顧客分析・マーケティングのお手伝いだと考えています。キャッシュレスの利点の一つは、データ化されるということです。キャッシュレス決済で利用されたクレジットカードの莫大なデータを活用して、世の中の消費トレンドや業界平均・動向を「見える化」し、企業様のマーケティングを支援するサービスの準備を今進めているところです。

ふくや 木梨:ぜひそういった分析の情報をご提案いただきたいですね。弊社としても見えていない課題に対応していく必要があると思っていますので、ぜひ宜しくお願いいたします。

4. 九州カードを導入されていない事業者様に対して

最後に、まだ九州カードを導入されていない事業者様に対してクレジットカード決済の先駆者であるふくや様からメッセージなどはございますか?

ふくや 木梨:そんなメッセージだなんて。私どもはただお客様の声や時代の流れに沿って対応してきただけであって、これからもその時々の当たり前のことをやっていくだけだと考えています。

九州カード 久行:先程のデータ分析も含め、これからもいろんなご提案をさせていただきたいと思いますので、是非とも宜しくお願いいたします。

お問い合わせ

九州カード株式会社
カスタマーサービスセンター

入会デスク

092-452-4514

【受付時間】9:00〜17:00 (土日祝・12/31〜1/3を除く)