掲載日：2020.12.11 / 更新日：2022.3.10

208の島々が浮かぶ景勝地・九十九島が広がる佐世保。紺碧の海が生み出す絶景パノラマビューをのぞめば気分爽快！また街まで足を延ばしてアメリカ文化が息づく港町の情緒を味わいながら、のんびり町めぐりを満喫したい。

九十九島の島々は、有人島4つ、そのほかは無人島という。展望台「展海峰」からは、九十九島から佐世保港まで大パノラマで見渡せる。遊覧船やシーカヤックなど街のすぐそばでマリンアクティビティを楽しめる佐世保。「九十九島パールシーリゾート」のパールクィーンでのクルーズも大人気。

海風を感じる港町へ。

（写真左）九十九島に生息する、約370種の海洋生物が展示されている水族館「九十九島水族館海きらら」。

（写真右）ウエスタンムードたっぷりのバー「ウェスタナー」では、3人の陽気なスタッフが出迎えてくれる。TEL：0956-25-2826

（写真左）九十九島を最も近くに眺められる「船越展望所」。ここからの夕日も美しい。

（写真中央）佐世保の甘味・入港ぜんざいをトッピングした佐世保海軍ソフトクリーム450円。「道の駅させぼっくす99銘品館」

（写真右）気軽に外国人客との交流も楽しめるカフェバー「ブルックリンビーチ」。TEL：0956-55-8264

青空に映える九十九島の自然美と港町の情緒を満喫

　佐世保を訪れたら、まずは展望台に登って景勝地・九十九島を一望しよう。佐世保港の外から平戸まで約25kmに渡って広がる九十九島は、複雑に入り組むリアス海岸が続き、208の島々が浮かぶ美しい海域だ。佐世保市内には、この壮麗な風景を楽しめる展望台が8つ散在。佐世保港まで広く見渡せる「展海峰」や標高が低く九十九島を間近に見ることができる「船越展望所」などそれぞれ異なる視点から“九十九島八景”を堪能できる。秋の気配を感じはじめる今、爽やかな潮風を頬に受けながら、海の青と島の緑がつくりだす起伏に富んだ自然美に癒されてはいかがだろう。

　また港町・佐世保は、米海軍基地があることから、昔ながらの街並みや食にもアメリカ文化を感じさせる。昭和28年頃、米海軍基地の関係者が地元の人にレシピを伝えたのが始まりという「佐世保バーガー」や、薄切り肉を使い醤油のソースにレモンを加え、日本人向けにアレンジしたという「レモンステーキ」など、佐世保グルメも魅力満載！アメリカンな気分を味わえるバーも多く、夜の街もにぎやか。佐世保の旅は、一日中飽きることなく楽しめそうだ。

（写真左）佐世保グルメの一つ、レモンステーキ。「レストラン蜂の家」では長崎牛を贅沢に使用。粒マスタード入りのバターや醤油ソースの香りが食欲をそそる！2,178円。

（写真中央）佐世保バーガーの最古参、創業67年の「ブルースカイ」は、持って食べやすいよう上下逆に提供。牛肉100%のパテが美味！TEL:0956-22-9031　営業時間：20：00頃～翌1：30頃

（写真右）「白十字パーラー ぽると総本舗」ではチャレンジパフェ1,408円が人気。

「九十九島パールシーリゾート」では遊覧船で九十九島をめぐるクルーズが人気。50分1名1,500円。8～10月の土・日曜、祝日はサンセットクルーズも予定。TEL：0956-28-4187

このまちの昔ばなし

第38回　長崎県佐世保市　大きな鬼が蹴破った眼鏡岩の伝説

　JR佐世保駅から車で15分ほどの高台にある奇岩「眼鏡岩」。高さ約10m、横幅約20m、厚さ約6mの一枚岩に、直径約8mと約5mの巨大な穴が2つ並んでいる。地元では、昼寝をしていた大きな鬼が目を覚まし、背伸びをしたときに、足で岩を蹴って穴を開けたという伝説が残っている。しかし実際は、数十万年前に海底にあったものが隆起し、波や風により穴があいた海食洞穴だ。旧平戸藩内にあたる佐世保市内に点在する、8つの景勝地・平戸八景のひとつに数えられている。

（写真左）まるで眼鏡のような形状から命名された眼鏡岩。

（写真右）すぐそばには、眼鏡岩にまつわる話を伝える案内板も。

眼鏡岩

長崎県佐世保市瀬戸越町1266-1　TEL：0956-22-6630（佐世保観光情報センター）

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