まるで美術館!九州のアートが楽しめるホテル6選
掲載日:2023.2.24
今、館内でアートを楽しめる、まるで美術館のようなホテルが増えています。有名な建築家がデザインした建物や館内に数々のアーティストの作品が飾られた「アートなホテル」は、ワクワクがいっぱい!日常を忘れさせ、感性を大いに刺激してくれる特別な時間を過ごせること間違いなし!
ホテルでのステイを目的に旅に出かけてみませんか?今回は九州のアートなホテルを厳選して6つご紹介します。
【佐賀県】御船山楽園ホテル
「御船山楽園ホテル」は、約50万平米の広大な庭園・御船山楽園に抱かれた老舗温泉宿。御船山楽園といえば庭園で楽しめる、桜やつつじ、紅葉などが有名ですが、実はホテルも凄いんです!
館内にはアート集団「チームラボ」が手がけたデジタルアートがあり、人の動きに合わせて次々と変容していく様に魅了されます。ロビーに灯された数多くのランプは御船山の森の最深部をイメージした「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル-ワンストローク」という作品です。季節ごとに異なるランプの演出をされているそうです。訪れる人を圧倒し、幻想的な世界へと誘います。
写真右は、花や滝が巨大な立体に映し出される「廃墟の湯屋にあるメガリス」(展示作品)。この作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けており、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続けるそうです。映し出される花の近くで人が動き回ると花々が散る、展示物に人が近づくと水の流れが変化するなど、その時にしか見られないアートを楽しむことができます。
写真左の絵画のようなデジタルアートはチームラボが手がけた「生命は生命の力で生きているⅡ」という作品。生命や生きることを意味する漢字「生」をで立体的に書いてあります。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」によって2次元化されています。生命の美しさを感じられる作品です。
写真右上は「らかんの湯」にあるドライサウナ。サウナストーブに積み上げているサウナストーンの上に、キューゲル(アロマ氷)を乗せ1~2分経つと、キューゲルが溶け出し、サウナ室がアロマの香りに包まれます。御船山の天然水のロウリュも楽しめるのがサウナ好きには嬉しいポイントです!らかんの湯のサウナは「サウナシュラン」でグランプリを獲得しています。
落ち着いた和の情緒が漂う客室。
店舗名 | 御船山楽園ホテル(みふねやまらくえんホテル) |
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住所 | 佐賀県武雄市武雄町武雄4100 |
電話番号 | 0954-23-3131 |
料金 | 1泊2食付18,150円~(サ料込み) |
駐車場 | 50台 |
アクセス | ★JR武雄温泉駅より車で約5分 |
【佐賀県】HOTEL KARAE
「HOTEL KARAE」は、唐津の魅力を味わえるダイニング、映画館、ショップが集まる複合商業施設「KARAE」内にあるホテル。ホテルの館内には地元や国内のアーティストが100年前の酒蔵の建材や建具に命を吹き込んだ作品を展示しています。映画見放題や唐津焼体験などの宿泊プランもあり、様々な楽しみ方ができます。
ラウンジの奥には稲垣美侑による「唐津くんち」をモチーフにした欄間へのペインティングアートが展示されています。
写真左は、ラウンジのドアに付いている唐津の風景を代表する松原や藤の花をモチーフにした美しい「マジョリカ焼」の取っ手。唐津焼「天平窯」の岡晋吾による陶器作品です。絵付け、染付、白瓷、安南など枠に囚われない独自の作風は「岡晋吾焼」とも呼ばれ、全国で人気を博しています。
写真右は、酒蔵にあった鬼瓦のドローイングアート。画家・キュレーターの中村譲二の作品です。パリの “ASIA NOW”展(2018年)では、日本の才能あるアーティストの一人として選出されています。
ホテルのラウンジには、100年ほど前にかつてこの土地にあった酒蔵の木製看板を蘇らせたテキスタイルアートなど、さまざまなアートが飾られています。
アートを楽しんだ後は、ホテルを起点に、「KARAE」内にある唐津を舞台にした映画を定期的に上映する映画館や唐津焼のギャラリーをめぐったり、唐津城、日本の三大松原の一つと称される虹ノ松原を訪ねるなど、唐津の旅を満喫してみてはいかがでしょうか。
「唐津のさまざまな魅力が重なる」がコンセプトの複合商業施設「KARAE」の3階にホテルがあります。「KARAE」はまちづくり会社「いきいき唐津」が商店街の再開発事業として建設した3階建ての施設です。
「KARAE」1階にあるコンセプトショップ「KARAE SHOP」にてお土産を買うのもおすすめ!唐津出身の作家によるアクセサリーや雑貨をはじめ、唐津や佐賀の食品や唐津定番のお土産の品、トラベルグッズなどを取り揃えています。
客室は唐津の白砂清松をイメージしています。唐津の手漉き和紙工房「紙漉思考室」が手がけた和紙が飾られています。
店舗名 | HOTEL KARAE(ホテル カラエ) |
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住所 | 佐賀県唐津市京町1783 KARAE3F |
電話番号 | 0955-53-8068 |
料金 | 1泊朝食付5,260円〜(サ料込み) |
駐車場 | なし |
アクセス | ★JR唐津駅より徒歩約3分 |
【大分県】ガレリア御堂原
「ガレリア御堂原」は、建築家とアーティスト、クリエイティブチームが手を組んで完成したアートホテル。別府や大分に縁のあるアーティストがこのホテルのために手がけた作品が館内の随所に展示され、非日常の空間を演出しています。毎日アートツアーも開催され、スタッフが作品に込められた想いなどを解説してくれます。
建築設計・空間デザインは大分を拠点に活動する「DABURA.m Inc.」によるものです。
エントランスに入ると、別府湾の景色とともに現代作家・大巻伸嗣の照明「ゆだま」が目を引きます。時間や光の変化によって見るたびに異なる表情が見られる作品です。展示作品のコーディネートは別府にあるアートNPO「BEPPU・PROJECT」が担当しています。(写真中央)
1階テラスにあるガラス作品は青木美歌の「Fluidity」。別府の温泉の結晶をイメージして作られたそうです。(写真右上)
レストラン「THE PEAK」には島袋道浩の作品「イワオ」が鎮座しています。作品と一緒に食事が楽しめるなんて驚きです。(写真左)
館内ピクトなどもすべてオリジナルで制作されており、こだわりが感じられます。(写真右下)
2階のBARに飾られた「地獄めぐり」の泉源を撮影した写真家・草本利枝の「another water」。
華やかなBAR空間で作品を眺めながらお酒が楽しめます。
フロント横の壁面には、写真家・西野壮平による「別府温泉世界地図」が飾られています。別府を撮影した写真がコラージュされ、街の人や温泉など、多くの物語が詰まっている作品です。(写真左)
1階から2階へ続く階段のそばに展示されているのが鈴木ヒラク作「ゆらぎから光へ」。別府の湯けむりをイメージした作品です。(写真右)
34室の客室にはすべて半露天風呂が備えられています。美しい眺めと天然温泉のお風呂が旅に特別な彩りを添えてくれます。
店舗名 | ガレリア御堂原(ガレリアみどうばる) |
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住所 | 大分県別府市堀田6組 |
電話番号 | 0977-76-5303 |
料金 | 1泊22,250円〜(サ料込み) ※ランチ2,750円、ディナー8,800円をプラス可能 |
駐車場 | 34台 |
アクセス | ★別府ICより車で約3分 |
【大分県】COMICO ART HOUSE YUFUIN
「COMICO ART HOUSE YUFUIN」は、建築家・隈研吾が手がけた一棟貸しの宿。同じ敷地内に村上隆や奈良美智などの現代アートを展示する美術館「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」があり、全国のアートファンから注目を集めています。2022年に美術館の新館が誕生したことでも話題になりました。写真は、村上隆の代表的なモチーフである「お花」を描いた作品の数々が展示されている様子です。
写真左は、湯布院の自然と調和する奈良美智の「Your Dog」。©Yoshitomo Nara 2017
巨大な犬の作品はインパクト抜群!フォトスポットとしても人気です。
写真右上は、森万里子の「Eternal Ⅰ」。二つのメビウスの輪で宇宙の循環を表現した作品だそうです。
写真右下は、由布院の多面的で洗練されたイメージをかたちにした美術館の新館。設計は、本館と同じく、建築家の隈研吾が主宰する隈研吾建築都市設計事務所が担当されたそうです。
定員4名の「土-Tsuchi-」(写真)と定員2名の「竹-Take-」の2つの宿泊棟があります。土壁や和紙、煤竹など、それぞれの素材が際立つ、美しい空間に仕上がっています。
店舗名 | COMICO ART HOUSE YUFUIN(コミコ アート ハウス ユフイン) |
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住所 | 大分県由布市湯布院町川上2995-1 |
料金 | 1棟88,000円〜(サ料込み) |
駐車場 | 2台 |
アクセス | ★JR由布院駅より徒歩約15分 |
備考 | ※宿泊予約はHPのメールフォームより ※COMICO ART MUSEUM YUFUIN入館料1,700円(宿泊者は無料) |
【長崎県】オリーブベイホテル
「オリーブベイホテル」は、長崎の西海の海に浮かぶ大島に佇む、スモール&ラグジュアリーホテル。設計は隈研吾が手がけ、館内には国内外のアーティストによるレリーフや絵画、彫刻などの作品を展示しています。散策しながら美術館を訪れたような気分に浸れます。
写真は、多田美波の陶板レリーフ「瑞光」。縦約4m×横約9mの大作がロビーを彩っています。
写真左は、水底に美しいバラを描いた屋外プール。夜はライトアップされ、幻想的な光の中でバラが浮かび上がります。
写真右上は、広々としたラグジュアリールーム。32室すべての客室が全面ガラスのベイビューとなっており、紺碧の海と緑濃い森のコントラストを一日中眺めることができます。
館内には、中国の前漢時代の壷など多様な作品が配されています。(写真右下)
世界的な建築家、隈研吾による大島の海と緑と調和したモダンな建築も必見です。
店舗名 | オリーブベイホテル |
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住所 | 長崎県西海市大島町1577-8 |
電話番号 | 0959-34-5511 |
料金 | 1泊2食付38,000円〜(サ料込み) |
駐車場 | 50台 |
アクセス | ★江上ICより車で約30分 |
【沖縄県】HOTEL ANTEROOM NAHA
「HOTEL ANTEROOM NAHA」は、「常に変化するアート&カルチャーの今」がコンセプトのホテル。ギャラリーやエントランスなど、館内のいたるところに気鋭のアーティスト30名による多彩な作品を展示しており、アートの今を体感できます。アートディレクションは京都の「SANDWICH」が手がけています。 全室ハーバービューで、沖縄からインスピレーションを得た絵画や写真と客室が一体となったコンセプトルームが人気となっています。
写真は、神谷徹のコンセプトルーム。沖縄の自然をモチーフとして取り入れています。
写真右上は、沖縄の街を描いた黒坂祐のコンセプトルーム。街路樹や塀などが描かれた壁面は、客室全体が一枚の絵画のように沖縄の街並みを表現し、滞在を通してまちを楽しむことの出来る空間です。
写真左下は、やんツーによる作品が展示された風除室。スプレー塗料によって有機的かつダイナミックに描き重ねられたドローイングは装置によるものだそうです。
レストランには品川美香の「Traveler」が飾られています。沖縄での新鮮な体験を絵に焼き付けたいという思いで制作されたそうです。
写真右上の新宅加奈子の作品を飾った客室も人気です。全身に絵の具を纏い、そのパフォーマンスをセルフポートレートで撮影しながら制作されています。
また、ハーバービューを楽しめるラウンジでは、行き交う船を眺めながらリラックスして過ごせますよ。ビュッフェスタイルの朝食や、パスタやラザニアのオーダーブッフェスタイルランチといった料理にも定評があります。
名和晃平による代表作のひとつ「Direction」のデザインを起用したパネルを重ねたファサード(外観)。建物のデザイン自体にアートを取り入れるという新たな試みです。
店舗名 | HOTEL ANTEROOM NAHA(ホテル アンテルーム ナハ) |
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住所 | 沖縄県那覇市前島3-27-11 |
電話番号 | 098-860-5151 |
料金 | 1泊朝食付12,000円~(サ料込み) |
駐車場 | 50台 |
アクセス | ★ゆいレール美栄橋駅より徒歩約12分 |
まとめ
今回は、九州でおすすめのアートなホテルについて特集いたしましたが、いかがでしたか?様々なアーティストのアート作品を見ることができ、ホテルで過ごす時間がより有意義で素敵なものになりそうですよね!ホテルの外観や客室、ロビーやラウンジなど至る所にアートが散りばめられていて、ホテルを探検するのもワクワクして楽しいですよ!ぜひ一度泊まってみてくださいね。
※「宿」マークは1室2名で利用した場合の1名料金です(1棟の場合は1棟の室料)。休館日や年末年始・お盆・その他の臨時休業などについては各宿にご確認ください。
※ご紹介した宿や店舗、その他の情報は2023年1月10日現在の内容となり、それ以降は変更になる場合がございます。最新情報は各問い合わせ先にご確認ください。
※VISA・JCB OK! のマークがある宿は、VisaカードまたはJCBカードがご利用いただけます。

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