掲載日：2021.9.10 / 更新日：2023.10.19

世界的に有名な通販サイト「Amazon」に、法人・個人事業主向けのサービス「Amazonビジネス」があることはご存知ですか？今回は、「Amazonビジネス」がどのようなサービスなのか、メリットや注意点について解説していきます。「Amazonビジネス」にはたくさんのメリットがありますので、法人経営されている方や経理の担当者の方、個人事業主の方は必見です！

Amazonビジネスとは？

Amazonビジネスは、ネット通販大手のAmazonが提供する法人・個人事業主向けの通販サービスです。法人・個人事業主の方であれば、無料で登録ができます。一般個人の方は登録ができません。Amazonビジネスは、2017年9月に日本に上陸したサービスで、オフィス・飲食サービス・病院・建設・教育機関・官公庁など幅広い業種に対応した商品が販売されています。AmazonによるとAmazonビジネスを利用している企業の割合は、東証一部上場企業の70%以上（2022年4月30日時点）、日本の国立大学の90%以上にものぼるそうです。すでにあらゆる業種・規模のビジネスで活用されています。

Amazonビジネスのメリット

Amazonビジネスには、様々なメリットがあり、個人向けAmazonアカウントとは違う部分も多数あります。そんなAmazonビジネスのメリットの中から代表的なものを4つご紹介します。

品揃えが豊富

「Amazonビジネス」という名前から、コピー用紙やインクなどのビジネス用品専門のサービスだと思われるかもしれませんが、個人向けのAmazonで取り扱っている通常商品は、ほぼすべてAmazonビジネスでも購入できます。オフィス用品から飲食店の消耗品まで、数億種類の商品にアクセスできるのでほしいものが見つかりやすいサイトとなっています。さらに、Amazonビジネスでは、個人アカウントでは購入できないAmazonビジネス専用の商品も取り揃えています。

法人価格で安く買える商品がある

Amazonビジネスでは、オフィス用品の販売に力を入れており、個人アカウントで購入するよりも安い価格で購入できる商品が多数あります。例えば、A4のコピー用紙では、個人アカウントに比べて38%OFFで購入できるものがありました。経費削減につながるので、安く買えるのは非常に嬉しい点ですよね。

大量購入で数量割引が受けられる商品も

「数量割引対象商品」とされているものであれば購入する数量に応じて割引が受けられます。コピー用紙や文房具、トイレットペーパーや洗剤などの消耗品はまとめて注文する企業やお店も多いと思います。頻繁に使うものがあれば、経費が抑えられるので数量割引がおすすめです。数量割引には依頼が必要です。「カートに入れる」ボタンの上にある「数量割引を依頼する」というリンクをクリック後、依頼フォームに購入希望数を入力し、申請します。数量割引依頼の回答は通常48時間後にメールで回答がきます。

法人用のクレジットカードで支払い可能

Amazonビジネスでは、法人用のクレジットカードが利用できます。銀行やコンビニへ支払いに行く手間が省けるので、業務の効率化に繋がります。一つのクレジットカードでAmazonでの購入と他の諸経費の支払いをまとめておくと、経費管理がより楽になります。また、クレジットカードで支払いをした場合のみ、領収書のダウンロードができるので、クレジットカード払いがおすすめです。

プライム会員限定のメリット

これまではAmazonビジネスのアカウントを作成すると誰もが受けられるメリットについて取り上げてきました。次に、有料のプライム会員に登録することで受けられるメリットを5つご紹介します。有料会員のプランは5種類ありますが、ここでは「Essentials」プラン以上の4種類に共通するサービスについて解説していきます。
Amazonビジネスのプラン詳細はこちら

通常配送が無料！

ビジネスプライム会員であれば、注文金額に関わらず、[Amazon.co.jp]が発送する商品の通常配送便は何度でも無料で利用できます。一般会員では、2,000円以上の注文で送料無料になりますが、1品でも少額の商品でも送料無料で購入できるのは嬉しいですよね。さらに、対象商品の当日お急ぎ便やお届け日時指定便も何度でも無料で利用できます。ビジネスでは、急に必要になり当日中に手元に商品が欲しいという場合や、決まった時間にしか宅配を受け取れないという場合もありますので、とても便利なサービスです。

複数ユーザーで使える

Amazonの個人アカウントでは、利用できるのは本人のみですが、Amazonビジネスアカウントであれば、複数のユーザーを登録することができます。プランによって登録できる人数が異なりますので、会社の規模や部署、担当者の人数などに応じてプランを選択するのが良いでしょう。「グループ」の登録ができるので部署やチームごとにユーザーを管理することもできます。

承認機能が設定できる

経費管理に役立つ「承認ルール」の設定もできます。「承認ルール」とは、ユーザーが商品を注文する際に承認が必要となり、承認者として登録されたユーザーに承認依頼のメールが届く機能です。ユーザーごとに注文の合計金額や制限カテゴリー商品に対して設定できます。例えば、上限金額をAさんは3万円、Bさんは5万円に設定すると、その範囲内では自由に購入ができ、上限を超える注文をするときには上司の承認が必要、といった対応が可能です。承認機能で上司が必ずチェックするようにしておけば、商品や数量を間違って注文するリスクも減らせますね。

購買分析ダッシュボードで分析ができる

Amazonビジネスでは、購買履歴を様々な角度で分析したレポートが自動で作成され、提供されます。いつ、だれが、どのくらい購入したかなどを、いつでもどこでもリアルタイムでグラフや表で確認することができます。購買データが可視化されることで、的確な購買予算や購買ルールの決定が可能となり、コスト削減のヒントを見つけるのに役立ちます。利用目的に応じて、100以上もの項目を使ったカスタマイズもできるので、帳簿の作成や経費処理の手間や時間も削減できて便利です。

累積購入割引がある

ビジネスプライムで過去12か月に購入した数量に応じて、対象商品をよりお得に購入できる「累積購入割引」があります。同一ビジネスアカウント内のすべてのユーザーによる購入が対象となりますので、チームや部署ごとに個別に購入しても購入実績が蓄積されていきます。対象商品の購入数が一定数を超えると、累積割引が適用され、続けて購入すると割引率が段階的に増加していきます。定期的に購入する商品や支店ごとに購入する場合などにお得に利用できますね。

Amazonビジネスを利用する際の注意点

多くのメリットがあるAmazonビジネスですが、利用する際に注意が必要な点もあります。

個人アカウントからの移行に注意

Amazonビジネスを利用する場合、すでに持っている個人向けアカウントをビジネス用のアカウントに移行することができます。この方法を利用した場合、過去の個人アカウントでの購入履歴も引き継がれます。個人事業主の方やアカウントの管理者が変わらない場合は問題ありませんが、複数ユーザーで利用する場合や管理者が変わる可能性がある場合には過去の購入履歴が知られてしまうので注意が必要です。
また、個人アカウントをビジネスアカウントに移行すると、個人アカウントは自動的に解約となってしまいます。そのため、個人アカウントでプライム会員になっていた方がビジネスプライム会員に移行すると個人向けの有料サービス「Amazonプライムビデオ」や「Amazonプライムミュージック」が利用できなくなります。こうした点から、Amazonビジネスの利用を始める場合には個人アカウントからの移行ではなく、個人とは別のメールアドレスで新しくビジネスアカウントを作成する方法がおすすめです。

個人事業主は必要な書類がある

ビジネスアカウントを作成する方法は、
 ① 名前・メールアドレス・パスワードの入力
 ② お客様情報の入力（担当者氏名・会社名・住所・電話番号など）
 ③ 申込完了
 ④ Amazonの審査、登録完了
という流れです。申込から3営業日以内に結果の連絡が届き、登録が完了すればAmazonビジネスが利用できるようになります。法人はメールアドレスさえあれば、登録ができ、事前に提出が必要な書類はありません。一方、個人事業主の場合は、申込時に以下のいずれかの書類の提出（アップロード）が必要です。
 ・確定申告書B
 ・開業届出書
 ・直近の青色申告承認申請書、または所得税青色申告決算書
 
登録前に上記の中のいずれか1点のPDFまたはJPGデータを準備しておきましょう。書類に税務署の押印があるかを確認し、マイナンバーは見えないように加工しておく必要があります。

法人向けおすすめのクレジットカード

法人代表者様・個人事業主様のご利用向けクレジットカード

【九州VISAビジネスカードfor Owners クラシック】

従業員様のご利用向けクレジットカード

【九州VISAビジネスクラシックカード】

発行枚数10枚以上でのご利用向けクレジットカード

【九州VISAコーポレートクラシックカード】

まとめ

今回はAmazonビジネスについて解説してきましたが、いかがでしたか？Amazonビジネスでは様々な割引制度やサービス、機能が利用でき、ビジネス購買の効率化やコスト削減に大きなメリットがあります。登録も簡単で、法人用クレジットカードでのお支払いもできますので、ぜひこの機会にご利用をご検討してみてはいかがでしょうか。
Amazonビジネスの登録はこちら

※掲載の情報は、2021年8月末時点のものです。

おすすめ記事

法人カードとは？～法人向けのクレジットカードについて徹底解説～

個人事業主の方に法人用クレジットカードをおすすめする理由

固定資産税はクレジットカード払いができる？メリットや注意点・納税方法をご紹介